Makuakeで見かけて「これだ!」と思った。スタイリッシュなデザイン、手をかざすだけで開く自動開閉。生活感が出がちなゴミ箱が、これならインテリアになる。
2023年、クラウドファンディングで応援購入した。届くのが楽しみで仕方なかった。
あれから3年以上。今も手元にある。でも、正直に言いたいことがある。3年使い続けてわかったこと、そしてSNSの高評価を見るたびに感じていた「これ、本当に使ってる人の感想なの?」というモヤモヤを、ここに書きます。
ZitA(ジータ)を買った理由
きっかけはMakuakeだった。
ひとり暮らしのキッチンは狭い。でもゴミ箱は毎日使うから、妥協したくない。蓋を手で開けるのは衛生的に気になるし、ペダル式は足元がごちゃつく。
そんなときMakuakeで出会ったのがZitA。手をかざすだけで蓋が開く自動開閉式で、見た目もすっきり。「これならキッチンに置いても生活感が出ない」と思った。最先端のものが好きな性格もあって、応援購入を即決した。
お値段は正直かわいくない。でも「誰よりも早く手に入れる」というワクワク感と、毎日使うものだからという言い訳で自分を納得させた。
気に入っているところ
正直に言うと、いいところはちゃんとある。
自動開閉はやっぱり便利。 料理中、手が汚れているときにかざすだけで開くのは本当に助かる。この体験は他のゴミ箱では味わえない。
見た目はたしかにおしゃれ。 マットな質感は高級感があって、キッチンに置いても「ゴミ箱感」が薄い。来客があっても恥ずかしくない。(ただし本体の素材は樹脂製。ステンレスではない。これがあとで問題になる。)
容量は十分。 ひとり暮らしには大きすぎるかと思ったけれど、逆にゆとりがあって使いやすい。
ここまで読むと「いい買い物じゃない」と思うかもしれない。私もしばらくはそう思っていた。
毎日使ってわかった「ちょっと困ること」
ゴミ袋の出し入れで袋が破れる
これが一番困っている。
ZitAの内側は角張った形をしている。ゴミ袋をセットするとき、また取り出すとき、この角の部分で袋がこすれて破れることがある。
中身が軽いうちはいい。でもある程度たまった状態で袋を引き抜こうとすると、角に引っかかって「ビリッ」とやってしまう。キッチンのゴミ箱だから、汁物が入っていることもある。袋が破れた瞬間の悲しさは、経験した人にしかわからないと思う。
凹凸に入った汚れが拭くだけでは取れない
デザインがおしゃれということは、つまり凹凸がある。蓋の周辺、センサーまわり、本体の継ぎ目。見た目をよくするための造形が、そのまま「汚れのたまり場」になっている。
ZitA SQUAREの本体は樹脂製で、蓋はABS樹脂。メーカーは「漆喰のような高級感のある手触り」を謳っているけれど、裏を返せばつるっとしたステンレスとは違い、表面に微妙な凹凸がある。この凹凸デザインと樹脂の素材感が重なって、凹みに入り込んだ汚れが拭くだけでは取れない。
キッチンのゴミ箱は、どうしても汚れる。調理くず、水気、油。それが凹みに入り込むと、布巾でさっと拭いた程度ではきれいにならない。歯ブラシや刷毛で凹みから汚れを掻き出すことになるのだけど、この凹がとにかく多い。掃除を始めると永遠に終わらないんじゃないかと思うほど、凹、凹、凹。デザインのために作られた凹凸のすべてが、掃除の敵になっている。
蓋まわりが水洗いできない
本体は蓋を外せば水洗いできる。底に栓がついていて液体を排出できる設計にもなっている(ここはよく考えられていると思う)。
でも問題は蓋のほう。センサーや電子部品が入っている蓋は水洗いできない。取扱説明書には「薄めた中性洗剤を布に含ませて拭き取る」と書かれている。アルコールや次亜塩素酸ナトリウムも使用不可。
そして蓋こそが、凹凸が多くて一番汚れがたまる場所。一番洗いたいところが洗えない、というもどかしさ。
ちなみにWEIMALLも蓋にセンサーがあるので、蓋の水洗いは同じくできない。ただ、WEIMALLはステンレス製で凹凸が少ないから、拭くだけで汚れが落ちる。そもそも丸洗いしなきゃと思うほど汚れがたまらない。ここが素材の差。
SNSの高評価、本当に使ってる人の感想?
ここからは、ずっと言いたかったことを書く。
ZitAを買ったあと、SNSでたくさんのレビューを見かけるようになった。どれもおしゃれな写真に「買ってよかった!」「もっと早く出会いたかった!」という絶賛コメント。
でも、毎日キッチンで使っている私からすると、どうしても疑問がぬぐえない。
「この人たち、本当に毎日使ってるの?」
袋が破れる話が出てこない。溝の掃除の話も出てこない。開封して、蓋が開いて、「わぁすごい!」で終わっているレビューばかり。それは「使った感想」じゃなくて「開封の感想」じゃないだろうか。
Makuakeで応援購入して3年以上、毎日キッチンで使い続けてきた身としては、最初の感動と日常使いのリアルがかけ離れていることを伝えたくて、この記事を書いている。
1回使った感想と、1,000回使った感想は、まったく違う。
実は、前から使っていたゴミ箱のほうが使いやすかった
白状すると、ZitAを買う前から自動開閉のゴミ箱を持っていた。WEIMALLのステンレス製センサーゴミ箱(47L・横開き)。
ZitAの見た目に惹かれて買い替えたのだけど、数ヶ月使ってみて痛感している。日常使いの実力は、WEIMALLのほうが上だった。
WEIMALLのほうが優れている点
内側がシンプルで袋が破れにくい。 ZitAのような角張った引っかかりがない。ゴミ袋の出し入れで「ビリッ」をやったことが一度もない。毎日のストレスがまったく違う。
凹凸が少なく、本物のステンレスだから掃除がしやすい。 ここがZitA SQUAREとの最大の違いかもしれない。WEIMALLはステンレススチール製で表面がつるっとしている。ZitA SQUAREは樹脂製で凹凸のあるデザイン。素材の差は見た目ではわかりにくいけれど、掃除のしやすさでは歴然とした差がある。さっと拭くだけできれいになるかどうか。キッチンのゴミ箱に必要なのは、おしゃれな凹凸ではなく、この「さっと拭ける」だと実感している。
開口部からまっすぐ下まで落ちる形状。 ZitA SQUAREは開口部の下にゴミ袋を取り付ける四角い枠があるので、ストンとまっすぐ落ちる形状ではない。とはいえ、それが邪魔になるというほどでもなく、特に不満はない。一方WEIMALLは開口部からそのまま下までまっすぐなので、ゴミがすっと落ちてくれる。日常使いでは大きな差ではないけれど、WEIMALLのほうが使いやすいのは確か。
価格差も大きい
ZitA SQUAREはMakuakeの応援購入価格で約20,000〜23,000円、一般販売では27,800円(税込)。WEIMALLは5,000〜7,000円前後。
同じ「自動開閉・45L対応」で、価格差は3〜5倍。しかも高いほうが樹脂製で、安いほうがステンレス。この事実だけでも、価格=品質ではないということがよくわかる。
2つを並べて比較してみる
| ZitA(ジータ) | WEIMALL 47L 横開き | |
|---|---|---|
| 自動開閉 | ◎ 横スライド式 | ○ 横開き |
| 見た目 | ◎ おしゃれ | △ ふつう |
| 素材 | △ 本体:樹脂製 / 蓋:ABS樹脂 | ◎ ステンレススチール |
| 袋の出し入れ | △ 角で破れることがある | ◎ シンプルで破れにくい |
| 掃除のしやすさ | × 凹凸に汚れが入り拭き取れない | ◎ つるっと拭ける |
| 蓋の開き具合 | ○ 袋枠があるが不満なし | ◎ 開口部から下までまっすぐ |
| 丸洗い | △ 本体は可。蓋(一番汚れる)は拭き取りのみ | △ 本体は可。蓋は拭き取りのみ。ただし拭くだけで落ちる |
| 価格 | 約27,800円(税込) | 5,000〜7,000円前後 |
そばこの結論:おしゃれさより「毎日のラクさ」で選んでほしい
今の正直な気持ちを書く。
ZitAは手放していない。見た目が好きだから。でも、もしどちらか1つだけ選べと言われたら、WEIMALLを選ぶ。
理由はシンプルで、毎日使うものだから。袋が破れない、掃除しやすい、大きく開く。この3つは、おしゃれさよりも毎日の暮らしに直結する。
特に60代以上の方には声を大にして伝えたい。
ゴミ箱を選ぶときは、こう考えてほしい。
- 内側の形はシンプルか?(袋が破れないか)
- 凹凸は少ないか?(掃除しやすいか)
- 蓋は大きく開くか?(出し入れしやすいか)
- SNSの写真ではなく、「袋交換している自分」を想像できるか?
おしゃれなゴミ箱に惹かれたときこそ、この4つを思い出してもらえたら、私の失敗が誰かの役に立ったということ。それだけで、この記事を書いた甲斐がある。
この記事は、そばこが2023年にMakuakeで応援購入し、3年以上使い続けている実体験に基づいています。感じ方には個人差があります。

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